ニュース
ニュース: 医療法人の統合促す 厚労省、14年中に持ち株会社で方向性
2013-11-08
政府は8日、成長戦略を議論する産業競争力会議の医療・介護分野の分科会を開いた。厚生労働省は、病院や診療所を経営する医療法人の統合を促す策として、2014年中に非営利の持ち株会社の設立について方向性をまとめると表明した。今後厚労省の検討会で論点を詰める。
分科会の民間議員の取りまとめ役である増田寛也東大客員教授の提言に対し、厚労省が答えた。増田氏は同じ地域の病院や診療所、訪問看護ステーション、老人ホームといった施設をまとめて効率的に経営できるようにすべきだと指摘。それぞれの運営母体となる医療法人や社会福祉法人を傘下に収める非営利の持ち株会社を創設するよう提案していた。
現在の制度では企業が医療法人に出資できないうえ、医療法人が出資者に配当金を払うことが認められず、企業のような持ち株会社を通じたグループ経営が難しい。持ち株会社のような仕組みが認められれば、グループ内の複数の施設の事務や人事、仕入れを一本化して効率化できる。地域の医療提供体制を改善できると期待されている。
日経新聞 2013.11.8
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS0800Q_Y3A101C1MM0000/