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ニュース: 単一市場、15年創設を確認、ASEANの経済閣僚
2013-04-11
東南アジア諸国連合(ASEAN)は10日、ブルネイの首都バンダルスリブガワンで経済閣僚会議を開き、単一市場「ASEAN経済共同体」を2015年中に創設する目標をあらためて確認した。
出席者によると、会議では、ASEANが07年に決めた経済共同体の当初計画のうち77%が達成され、加盟国の国民所得も大幅に向上したことが報告された。各国は、関税の撤廃・削減や投資環境の整備など未解決の問題を早急に解決する必要性で一致した。
またASEANに日中韓印など6カ国を加えた計16カ国の広域自由貿易協定(FTA)である「域内包括的経済連携(RCEP)」の第1回交渉会合を5月にブルネイで開き、第2回を9月にオーストラリアで行うことを決めた。
出席したインドネシアのハッタ調整相(経済)は記者団に対し、経済共同体の15年中の創設について「たとえ(当初計画の)100%でなくても、それに近づくことは可能だ」と述べた。重点的に取り組むべき問題として、法制度の共通化や、各国間の経済不均衡の是正を挙げた。
ASEANは、人やモノ、カネの動きを自由化し、域内人口約6億人、域内総生産(GDP)約2兆ドル(約200兆円)の巨大市場を形成したい考えだ。しかし、国によって所得水準や金融市場の発展度合いが大きく異なるなどの課題も多い。
(共同 11/04/2013)