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ニュース: 日本式医療の国際展開 ASEAN表明へ
2013-12-13
13日から始まった日本とASEAN=東南アジア諸国連合の特別首脳会議で、政府は、公的な医療保険制度など日本の保健や医療分野のノウハウの導入を呼びかける取り組み「アジア健康イニシアチブ」を表明することを決めました。
政府は、医療の国際展開を成長戦略の1つと位置づけ、ことし8月中東のバーレーンと保健・医療分野での協力を盛り込んだ覚書を交わすなど取り組みを進めています。政府は、13日から始まった日本とASEANの特別首脳会議で、ASEAN諸国の医療水準の向上や健康増進、それに病気の予防の推進を目指して、日本のノウハウの導入を積極的に呼びかけることを決めました。
政府は、この取り組みをアジア健康イニシアチブと名付けていて、具体的には、公的な医療保険制度や、医師や看護師などの国家資格の整備のほか、集団での健康診断やがん検診などの予防医療の構築、それに、食事や栄養の基準作りなどを支援するとしています。
ASEAN諸国では、高齢化や食事の欧米化などに伴い生活習慣病の患者が増える一方、受けられる医療サービスが所得や地域によって異なる医療の格差が拡大していて、健康寿命世界一を達成している日本の対策に関心が高まっているということです。
政府は14日の特別首脳会議の中でアジア健康イニシアチブを表明し、希望する国にノウハウを提供することにしています。
NHK 2013年12月13日
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131213/k10013803271000.html