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国産ドローン、アフリカで医療支援…年内に運用
2017-01-06
国立国際医療研究センター(東京都新宿区)などはアフリカ南部ザンビアで、高速での長距離飛行が可能な最新鋭の国産小型無人機(ドローン)を使った医療支援に乗り出す。
道路事情が悪い地域にエイズ検査キットなどの医療物資を空輸し、医療サービスの向上を図る。海外で国産ドローンを医療支援に使うのは初めて。4月に同国で試験飛行し、年内に本格的な運用を目指す。
同センターはザンビア政府との調整を担い、国際協力機構(JICA)が財政支援する。ドローンの開発と運用はソニーのグループ会社で、自社製の機体で測量などを行う「エアロセンス」(東京都文京区)が受け持ち、有償で輸送する。
ザンビアはエイズウイルス(HIV)の感染率が国民の13%と高く、同センターは2006年から、同国内に医療スタッフを派遣している。しかし首都ルサカなどの都市部以外の集落では、雨期に道路が水没すると、医薬品の輸送に数日かかり、ドローンへの期待が高まっていた。
https://news.nifty.com/article/technology/techall/12213-20170105-50071/